基礎と地盤 ― べた基礎・布基礎・杭基礎と不同沈下

建物の重さを地盤へ伝えるのが基礎です。べた基礎・布基礎などの直接基礎と、支持杭・摩擦杭からなる杭基礎を区別し、不同沈下が発する危険信号を読み取ります。

編集・検証: 賃貸不動産経営管理士スタディ編集部 公式情報: 一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会 制作・検証方針

どんなに立派な建物も、足元が沈めば傾きます。基礎の種類と、管理の現場で気づくべき不同沈下のサインを押さえましょう。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

建物の荷重を地盤に伝えるのが基礎。
大きく直接基礎と杭基礎に分かれるわ。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

浅いところで支えるか、深いところまで届かせるか、じゃん?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

いい感覚ね。
浅い地層で支えるのが直接基礎。
代表がべた基礎と布基礎よ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

ふたつのちがいは何なのぉ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

べた基礎は、底板全体を鉄筋コンクリートのスラブにして荷重を面として地盤に伝えるの。布基礎は、壁の下に沿った連続した逆T字形のフーチングで、線として伝えるわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

つまり、べた基礎は面で受け、布基礎は線で受ける、という理解で合っていますか?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

そのとおり。
べた基礎は底板が地面を覆うから、防湿の面でも有利ね。
では、浅い地層が軟らかくて支えられないときは?

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

深い支持層まで杭を届かせる、杭基礎ですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ええ。
硬い支持層まで到達させ先端で支えるのが支持杭、杭の周面と土との摩擦力で支えるのが摩擦杭よ。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

摩擦だけで建物が立つの? マジで!?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

杭は細くても長いから、周りの表面積は意外に大きいの。
さて、事前の地盤調査を誤ると怖いのが不同沈下よ。
ボーリング調査と標準貫入試験でN値を測る方法などがあるわ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

むむむ…同じじゃない沈み方、ってこと?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
建物が場所によって不揃いに沈む現象よ。
盛土と切土にまたがる敷地などで起こりやすいの。

戸倉 ジャスミン(しょんぼり) 戸倉 ジャスミン

うぅ…どうやって気づけばいいの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

建具の建て付けが悪くなって、扉や窓が閉まりにくくなる。
床が傾く。
壁や基礎にひび割れが出る。
入居者からの「ドアが閉まらない」という一言が、最初のサインになることもあるのよ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

……聞き流してはいけない声ですね。

確認クイズ

基礎および地盤に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. べた基礎とは、壁体に沿って連続したフーチングにより建物を支える基礎をいう。
  2. 摩擦杭とは、杭の先端を硬い支持層に到達させ、先端支持力によって建物を支える杭をいう。
  3. 不同沈下が生じると、建具の建て付け不良や、壁・基礎のひび割れなどの症状が現れることがある。
  4. 杭基礎は、直接基礎の一種である。
こたえを見る

正解: 3. 不同沈下が生じると、建具の建て付け不良や、壁・基礎のひび割れなどの症状が現れることがある。

不同沈下は建物が不揃いに沈下する現象で、扉や窓が閉まりにくくなる建具の建て付け不良、床の傾き、壁や基礎のひび割れといった症状として現れます。選択肢1は布基礎の説明で、べた基礎は底板全体のスラブで荷重を面として地盤に伝えます。選択肢2は支持杭の説明で、摩擦杭は杭の周面と土との摩擦力によって支えます。選択肢4も誤りで、基礎は直接基礎と杭基礎に大別されます。

香月リサ先生、雪村ましろが桜並木をお散歩を楽しむ様子

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