賃貸住宅の構造は、家賃にも入居者の満足度にも直結します。四つの代表的な構造を、性能と数字の両面から比べていきましょう。
今日の主役は四つ。木造(W造)、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、そして鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)よ。
よっしゃ、名前だけなら聞いたことある!
補足すると、鉄骨造は鋼材の厚みで分かれますよね。
おおむね6mm未満が軽量鉄骨造、6mm以上が重量鉄骨造でした。
そのとおり。
軽量鉄骨はアパートなどの中低層、重量鉄骨はより大きな建物に使われることが多いわ。
RC造って、コンクリートの中に鉄の棒が入ってるんだよね。
どうして二つを組み合わせるの?
コンクリートは圧縮に強くて引張に弱い。
鉄筋はその逆なの。
互いの弱点を補い合っているのよ。
おまけにコンクリートのアルカリ性が、鉄筋の錆を防いでくれる。
えへへ、二人三脚みたいだね。
じゃあ、隣の音の伝わりにくさはどうなの?
一般に、遮音性・耐火性・耐久性はRC造・SRC造が優れていて、木造は劣るわ。
ただし木造は工期が短く、建築コストも抑えられる。
一長一短ね。
法定耐用年数も整理しておきたいです。
住宅用なら、木造22年、重量鉄骨造(骨格材の厚さ4mmを超えるもの)34年、RC造・SRC造47年。
数字で問われるところよ。
えっ、木造は22年で住めなくなっちゃうの?
いいえ。
あくまで税務上の減価償却の基準であって、建物の実際の寿命とは別物なの。
ここは引っかけやすい論点ね。
最後に骨組みの形式。
柱と梁を剛接合して支えるのがラーメン構造、壁と床の面で支えるのが壁式構造よ。
壁式だと、お部屋の隅に柱の出っ張りがないんだ。
そう。
その代わり壁が構造体だから抜けなくて、間取り変更の自由度は低いの。
ラーメン構造は開口部を大きく取りやすいわ。
開放感のラーメン、がっちりの壁式ね!
確認クイズ
建物の構造に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 木造(住宅用)の法定耐用年数は、34年である。
- 鉄筋コンクリート造(住宅用)の法定耐用年数は、47年である。
- 壁式構造とは、柱と梁を剛接合して建物を支える構造である。
- 一般に、木造は鉄筋コンクリート造よりも遮音性に優れる。
こたえを見る
正解: 2. 鉄筋コンクリート造(住宅用)の法定耐用年数は、47年である。
住宅用のRC造・SRC造の法定耐用年数は47年です。選択肢1は誤りで、木造(住宅用)は22年、34年は重量鉄骨造(骨格材の厚さ4mm超)の年数です。選択肢3はラーメン構造の説明であり、壁式構造は壁と床の面で建物を支えます。選択肢4も誤りで、遮音性は一般に鉄筋コンクリート造のほうが優れます。