木造の工法と各部の名称 ― 線で支えるか、面で支えるか

在来軸組工法とツーバイフォーの違いは「線で支えるか、面で支えるか」。土台・柱・梁・筋かいの役割から、木材の弱点である湿気とシロアリへの対策まで見ていきます。

編集・検証: 賃貸不動産経営管理士スタディ編集部 公式情報: 一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会 制作・検証方針

木造は賃貸住宅で最も数の多い構造です。工法ごとの支え方の違いを押さえると、性能の差が自然に理解できます。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

木造の代表格は在来軸組工法。土台・柱・梁・桁といった軸材を組み、筋かいを入れて地震や風の水平力に耐えるのよ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

「筋かい」って、斜めに入れる木のことだよね。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

そのとおりよ。
四角い枠は横から押されると変形しやすいけれど、斜めに1本入れると三角形ができて、ぐっと粘るの。

戸倉 ジャスミン(笑顔) 戸倉 ジャスミン

三角形って強いんだ! ……で、もう一つの代表がツーバイフォーだっけ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

正式には枠組壁工法。
断面が2インチ×4インチなどの製材で枠を組み、構造用合板を張った壁パネル、つまり面で建物を支えるの。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

軸組は線、ツーバイフォーは面。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

その対比で覚えて。
面で支えるぶん、耐震性・気密性・断熱性に優れるといわれるわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

一方で、壁そのものが構造体ですから、大きな開口部は取りにくく、間取り変更の自由度も下がりますね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

鋭いわ。
ほかに、工場で部材を作って現場で組むプレハブ工法は、工期短縮と品質の安定が強み。
最近はCLT——板を繊維方向が直交するように積層接着したパネルで、中高層の木造建築も可能になったの。

雪村 ましろ(びっくり) 雪村 ましろ

ふぇぇ〜、木でビルが建つの? なんだかあったかい響き。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ただ、木造の弱点も忘れずに。
湿気とシロアリよ。

深見 つむぎ(あせる) 深見 つむぎ

……虫の話は、少しだけ苦手です。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

つむぎちゃんにも苦手なものあるんだ!

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

建築基準法施行令では、構造耐力上主要な部分である柱・筋かい・土台のうち、地面から1m以内の部分に有効な防腐措置を講じ、必要に応じて防蟻措置も講じることとされているわ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

足元を守ってあげるんだね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

加えて、床下の換気と防湿。
木材は含水率が低い——乾いているほど強いの。
湿気こそが最大の敵よ。

確認クイズ

木造の工法に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 在来軸組工法は、壁パネルなどの面で建物を支える工法である。
  2. 枠組壁工法(ツーバイフォー)は、在来軸組工法に比べて大きな開口部を設けやすい。
  3. 枠組壁工法は、壁や床などの面で建物を支えるため、一般に耐震性・気密性に優れる。
  4. 木材は、含水率が高いほど強度が大きくなる。
こたえを見る

正解: 3. 枠組壁工法は、壁や床などの面で建物を支えるため、一般に耐震性・気密性に優れる。

枠組壁工法(ツーバイフォー)は、枠材に構造用合板を張った面で建物を支えるため、一般に耐震性・気密性・断熱性に優れます。選択肢1は説明が逆で、在来軸組工法は土台・柱・梁などの軸材(線)で支えます。選択肢2も逆で、枠組壁工法は壁が構造体となるため、大きな開口部は取りにくいのが特徴です。選択肢4も誤りで、木材は含水率が低い(乾燥している)ほど強度が大きくなります。

雪村ましろ、戸倉ジャスミンが浴衣で花火鑑賞を楽しむ様子

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。