木造は賃貸住宅で最も数の多い構造です。工法ごとの支え方の違いを押さえると、性能の差が自然に理解できます。
木造の代表格は在来軸組工法。土台・柱・梁・桁といった軸材を組み、筋かいを入れて地震や風の水平力に耐えるのよ。
「筋かい」って、斜めに入れる木のことだよね。
そのとおりよ。
四角い枠は横から押されると変形しやすいけれど、斜めに1本入れると三角形ができて、ぐっと粘るの。
三角形って強いんだ! ……で、もう一つの代表がツーバイフォーだっけ?
正式には枠組壁工法。
断面が2インチ×4インチなどの製材で枠を組み、構造用合板を張った壁パネル、つまり面で建物を支えるの。
軸組は線、ツーバイフォーは面。
その対比で覚えて。
面で支えるぶん、耐震性・気密性・断熱性に優れるといわれるわ。
一方で、壁そのものが構造体ですから、大きな開口部は取りにくく、間取り変更の自由度も下がりますね。
鋭いわ。
ほかに、工場で部材を作って現場で組むプレハブ工法は、工期短縮と品質の安定が強み。
最近はCLT——板を繊維方向が直交するように積層接着したパネルで、中高層の木造建築も可能になったの。
ふぇぇ〜、木でビルが建つの? なんだかあったかい響き。
ただ、木造の弱点も忘れずに。
湿気とシロアリよ。
……虫の話は、少しだけ苦手です。
つむぎちゃんにも苦手なものあるんだ!
建築基準法施行令では、構造耐力上主要な部分である柱・筋かい・土台のうち、地面から1m以内の部分に有効な防腐措置を講じ、必要に応じて防蟻措置も講じることとされているわ。
足元を守ってあげるんだね。
加えて、床下の換気と防湿。
木材は含水率が低い——乾いているほど強いの。
湿気こそが最大の敵よ。
確認クイズ
木造の工法に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 在来軸組工法は、壁パネルなどの面で建物を支える工法である。
- 枠組壁工法(ツーバイフォー)は、在来軸組工法に比べて大きな開口部を設けやすい。
- 枠組壁工法は、壁や床などの面で建物を支えるため、一般に耐震性・気密性に優れる。
- 木材は、含水率が高いほど強度が大きくなる。
こたえを見る
正解: 3. 枠組壁工法は、壁や床などの面で建物を支えるため、一般に耐震性・気密性に優れる。
枠組壁工法(ツーバイフォー)は、枠材に構造用合板を張った面で建物を支えるため、一般に耐震性・気密性・断熱性に優れます。選択肢1は説明が逆で、在来軸組工法は土台・柱・梁などの軸材(線)で支えます。選択肢2も逆で、枠組壁工法は壁が構造体となるため、大きな開口部は取りにくいのが特徴です。選択肢4も誤りで、木材は含水率が低い(乾燥している)ほど強度が大きくなります。