換気は空気を入れ替えるだけの設備ではありません。シックハウス対策の要であり、結露とカビを防ぐ最前線でもあります。3つの機械換気方式から見ていきましょう。
機械換気には3つの方式があるわ。
給気と排気、それぞれを機械でやるか自然に任せるかの組合せね。
ちょっと待って。
給気と排気を機械かどうかで分けるなら…組合せは4通りにならない?
鋭いわね。
でも両方とも自然に任せたら、それは機械換気ではなく自然換気。
だから機械が絡むのは3通りなの。
整理します。第1種換気は給気も排気も機械。第2種換気は機械給気・自然排気で室内が正圧。第3種換気は自然給気・機械排気で室内が負圧。
この理解で合っていますか。
完璧。
第2種は外から汚れた空気を入れたくない場所——手術室のような空間で使われるわ。
…お部屋の空気を押し出すのが第2種で、吸い出すのが第3種。
台所の換気扇は、吸い出す方だよね?
そう。
住宅の台所や浴室、トイレは第3種が一般的。
においや湿気を外へ引っぱり出すのが目的だから、室内は負圧になるの。
ぽわわ〜って感じで空気が入ってきて、ゴーッて出ていくイメージ? あ、これましろちゃんの真似だ。
…ジャスミンちゃん、それわたしの担当。
はいはい、脱線はそこまで。
ここからが本題よ。シックハウス対策として、建築基準法により居室には原則として24時間換気設備の設置が義務づけられているわ。
2003年7月施行ね。
あわせてホルムアルデヒドを発散する建築材料の使用が制限されていますね。
そう。
設備と材料の両面から攻める。
試験では「24時間換気設備は義務」と押さえておけば十分よ。
先生…冬になると窓ににじむ水、あれも換気と関係あるの?
大ありよ。結露ね。
窓や壁の表面に生じるのが表面結露、壁の内部で起こるのが内部結露。
原因は室内の高い湿度、断熱不足、熱橋、そして換気不足。
うちのクローゼットの奥、去年カビちゃったんだよね…あれって借りてる側の責任になったりする?
結露を放置してカビやシミを拡大させた場合は、賃借人の善管注意義務違反として原状回復費用を負担する可能性があります。
だからこそ、換気や家具の配置を入居者に伝えることが管理業務の一部なの。
設備を入れて終わり、では守れないわ。
確認クイズ
機械換気方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 第1種換気は、自然給気と機械排気を組み合わせた方式である。
- 第2種換気は、機械給気と自然排気を組み合わせた方式で、室内は負圧になる。
- 第3種換気は、自然給気と機械排気を組み合わせた方式で、室内は負圧になる。
- 住宅の浴室やトイレでは、一般に第2種換気が採用される。
こたえを見る
正解: 3. 第3種換気は、自然給気と機械排気を組み合わせた方式で、室内は負圧になる。
正解は選択肢3。第3種換気は自然給気・機械排気で、排気が優勢になるため室内は負圧となり、においや湿気が室外へ引き出されます。住宅の台所・浴室・トイレで一般的です。選択肢1は誤りで、第1種換気は給気・排気とも機械で行います。選択肢2も誤りで、第2種換気は機械給気・自然排気のため室内は正圧になります。選択肢4も誤りで、浴室やトイレは第3種換気が一般的です。