消防法が求める消防用設備等は、大きく消火設備・警報設備・避難設備に分かれます。点検の周期と報告の頻度は、共同住宅の管理で必ず問われる論点です。
消防用設備等は、役割で分類すると覚えやすいわ。
火を消す、知らせる、逃げる——この3つ。
けす、しらせる、にげる…なんだか俳句みたい。
ふふ、いい語感ね。消火設備は消火器・屋内消火栓設備・スプリンクラー設備。警報設備は自動火災報知設備やガス漏れ火災警報設備。避難設備は避難はしご・救助袋・誘導灯といったところ。
誘導灯って、あの緑の走ってる人のやつ! あれ避難設備なんだ。
補足すると、住宅部分については別に住宅用火災警報器の設置義務がありますね。
消防法で全住宅が対象です。
そう。
設置場所は寝室と、寝室のある階の階段が基本。
市町村の条例で台所などが追加されることもあるわ。
うちの天井にも丸いのある! あれ電池切れたらピーピー鳴るやつじゃん?
そのとおり。
さて、ここからが試験の本丸。
消防用設備等の点検には2種類あるの。
外観や機能を確認する機器点検と、実際に作動させる総合点検、ですね。
機器点検は6か月ごと、総合点検は1年ごと。
そして点検結果は消防長又は消防署長に報告する。
マジで!? 点検と報告って、周期が別なの?
別なのよ。
報告の頻度は建物の種類で変わる。特定防火対象物は1年に1回。
共同住宅のような非特定防火対象物は3年に1回よ。
ふぇぇ〜、数字がいっぱい…6か月、1年、1年、3年…こんがらがっちゃう。
点検は『6か月・1年』、報告は『1年・3年』。
点検が先、報告が後、と2段構えで整理すると混ざりませんよ。
…つむぎちゃん、それ分かりやすい! 覚えられそう。
いい整理ね。
共同住宅は非特定防火対象物だから3年に1回——ここは確実に得点したいところ。
確認クイズ
共同住宅における消防用設備等の点検・報告に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 機器点検は1年ごと、総合点検は3年ごとに行う。
- 機器点検は6か月ごと、総合点検は1年ごとに行い、点検結果は3年に1回報告する。
- 機器点検は6か月ごと、総合点検は1年ごとに行い、点検結果は毎年1回報告する。
- 点検結果の報告先は、都道府県知事である。
こたえを見る
正解: 2. 機器点検は6か月ごと、総合点検は1年ごとに行い、点検結果は3年に1回報告する。
正解は選択肢2。機器点検は6か月ごと、総合点検は1年ごとです。報告の頻度は防火対象物の区分で異なり、共同住宅は非特定防火対象物なので3年に1回。選択肢3の「毎年1回」は特定防火対象物(不特定多数が出入りする店舗・ホテル等)の頻度で、これが最大のひっかけです。選択肢1は点検周期が誤り。選択肢4も誤りで、報告先は消防長又は消防署長です。